シャグマアミガサタケ観察会

信州きのこの会有志数名に声をかけ、シャグマアミガサタケ観察会を行いました。某有名レストランでチーフをしていたUさんが発生場所を知っているというので企画してみました。石川県七尾での発生よりも1ヶ月近く遅い発生です。標高800mのアカマツ林に10個ほどの子実体が散生。各自それぞれ観察、写真撮影。「最近試食した方がいるらしい」ということで、若干2名ほど試食に意欲を燃やしていました。7月から10月までしか活動しない信州きのこの会としては画期的な観察会となったのではないでしょうか。

大型の標本が手に入ったので今シーズンの標本撮影予行演習をやってみました。fig1-4   「ぐにゃぐにゃ」という地方名の通り断面を見ると内部までぐにゃぐにゃと入り組んだ状態です。断面の拡大写真では子嚢のような物が確認できます。fig5

fig1 fig2 fig3
fig4 fig5



切片を作り久しぶりにイグチ以外の検鏡をしました。菌糸は風船状の細胞が連なってできておりfig6、子嚢の中に胞子は8個,fig8。イグチにくらべて大型の胞子で水封では2個の油球が見えます。ヨード反応は陰性,fig9。メルツァーで封入すると胞子の片側に凹みがあることが確認できました。fig10

fig6 fig7 fig8
fig9 fig10


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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