FeSO4

以前から明らかに同種である標本のFeSO4呈色反応が、なぜかまちまちであることを疑問に思っていたので実験してみました。

まず疑っていたのは硫酸入りの物とそうでない物とでは反応に若干の違いが有るのではということです。オオダイアシベニイグチの傘表皮を材料にしてみました。1年前にテストした際は、硫酸無しの物であきらかに青黒く変色したと記録されています。

Fig1-3は左が硫酸入りで15分後、25分後では硫酸無しの方が変色していますが、これは酸化抑制の硫酸が加えられていないため単に酸化しているだけと考えられます。

Fig1 Fig2 Fig3

つぎに揮発性の高いアンモニアの蒸気が反応に影響するのではないかと考えました。いままで呈色反応を一括して1カットの写真に納めるようにしてきたのですが、左からKOH,アンモニア,FeSO4と並べていましたFig4。Fig5-7では中央の物にアンモニアを添附しましたが先の例よりも硫酸無しの方は短時間で変色が始まり硫酸入りの方も若干変色しています。

さらにFig3の物にアンモニアを追加してみましたFig8。すると硫酸無しの方は速やかに青黒く変色するではないですか・・。これらの事からアンモニアの蒸気がFeSO4の反応に影響が有ると確認できました。アンモニアの試薬テストだけは独立して行った方が良いという結論が得られ、過去のFeSO4呈色反応は(他の試薬も?)すべて見直さなくてはならないということになりました。

Fig4 Fig5 Fig6
Fig7 Fig8


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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