Boletus auripes

国内で良く知られた菌に、誤って別の菌の学名をあてられている物があるようです。コガネヤマドリには従来、Boletus auripesが充てられていましたが、Boletus aurantiosplendensを充てるのが妥当だという見解が広まってきています。

ではBoletus auripesは国内に発生しているのかということですが、どうやら北陸のきのこ図鑑掲載キアシヤマドリタケ(池田仮称)がそれに該当するようです。一昨年前、標本一つを採取し昨年は発生が少なかったのか出会うことが出来ずにいましたが、今シーズンは発生が多いようですでに6産地9標本を入手しました。Nova Scotian Boletes, Grund and Harrisonに記載がありますが一昨年の標本のみでは疑問がのこる箇所があったので 今年の標本でどんな結論になるのか楽しみです。

他に「誤って別の菌の学名をあてられていた物」の事例として、ススケヤマドリタケに Boletus aereusが充てられ、現在ではBoletus hiratsukaeにという例があります。Boletus aereusの和名はススケイグチとなっているようですが「本当に日本に産するのか検討が必要」と高橋春樹氏が述べています。

Boletus aurantiosplendens Boletus auripes


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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