ヒポミケス?

この標本fig1はオオダイアシベニイグチですが、ヒポミケスに寄生されているように思えます。通常、ヒポミケスに寄生された子実体は、正常に発育することができずにその外見が奇形となるとのことですがそのように奇形となっているように見えません。しかし、胞子に異変が見られました。胞子の縦横比(Q値)を見ると、他の6標本では2.6から2.9で最も多いのは2.8近辺であるのに対し、この標本では3.34という数値が得られましたfig2。(すべてn=100で算出)

fig3から6では、ヒポミケスの胞子なのか、奇形の胞子なのか判断しづらいものが写っています。仮にヒポミケスによって胞子の奇形が生まれるのであればQ値3.34というイレギュラーな数値は無視していいのかもしれません。

fig1 fig2 fig3
fig4 fig5 fig6


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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