私は日頃から、仕事ではコンピュータの前で座り狂い、自宅では顕微鏡の前で座り狂う生活を送っています。今年の冬から春にかけてはフィールドに出ることが無く、頭はフル回転でしたが体は全く回転していない状態が続き、ついには体重が人生最大値をマークしてしまうという事態に陥りました。

この夏には、亜高山帯イグチ採集のために登山に近いフィールドワークをこなさなければならないので、この連休中、3日間に及ぶ「地獄の特訓」を実施しました。撮影装備一式を担いでの里山登山です。

鬼軍曹役は当研究所フィールド調査員（妻）で、真夏のような暑さの中、すでに虫の息となっている私に「歩き方が変」とか「休むなら平らな所まで行ってからにしろ」などと指摘しながら涼しい顔で登っていきます。

左写真：休憩中、放心状態の筆者

特訓の成果が出たのか、終盤には「なんとか人様にお見せできる程度のペース」で登ることができるようになったのです。この調子で夏のイグチに向かってまっしぐらといきたいところです。