珍しいイグチ

今シーズン、何としても採集しなければならないBoletusがあります。B. flammansではないかということで調べている菌です(fig1,2)。これまで、それなりにキャリアを積んだ方々に写真を見てもらい見かけたことがないかを聞いても、ほぼ全員が「見たことは無い」ということでした。おそらく標高1,500m以上の針葉樹林にのみ発生するので、そういった環境の菌に興味がなければ一生出会うことはないであろうと思われ、珍しいイグチであると言えましょう。昨年の調査で、発生時期と環境をだいたい把握していましたので、今シーズンは順調な滑り出しとなっています。

その他にもTylopilus felleusと思われる菌や(fig3)、紫色のTylopilus sp.(fig4,5)なども、標高の高い針葉樹林に発生し珍しい菌であると思います。紫色のTylopilus sp.は、かさがビロード状で深い緑色、柄は紫色と大変美しいきのこですが、味の方は激苦でした。一杯やりながらTylopilusの味を見るのはやめましょう。せっかくのビールが台無しとなってしまいます。

fig1 fig2 fig3
fig4 fig5


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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