富士山 その2

2週続けての富士山です。信州きのこの会八千穂高原採集会と重なりましたが八千穂高原には私がねらっている種が発生しないため富士山優先としました。

今回は三重県有志ご一行様に同行させていただき、普段見ているコースとは別のポイントを回ることになりました。先週、発生が芳しくなかったとした亜高山帯イグチ類はどうやら、まだまだこれからといった感じで数多くの幼菌を見ることが出来ました。

fig1はが全体に白っぽいですが柄基部が黄色くアケボノアワタケによく似ています。fig2は、かさの赤みが少ないオオダイアシベニイグチ。かさ表皮菌糸構造は確認済みで、かさの色にこのような変異があることが分かりました。fig3、バライロウラベニイロガワリはやはり「網目のないタイプ」ではありませんでした。

fig4から6はTruncocolumella rubra近縁種です。同定会では、幼時から成熟時までの全ステージを観察できていなかったこともありfig5と6は別物であるかもしれないとしてしまいましたが、帰宅後の検討で両者は同一種であると判断しました。このTruncocolumella rubra近縁種は管孔面の色は幼時から深い赤色であろうと予想していましたが、今回幼菌が採集できたことにより「幼時管孔面の色はオレンジ色」であることがわかりました。

fig.1 fig.2 fig.3
fig.4 fig.5 fig.6


前へもどる次へ
牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










無料カウンター