実体顕微鏡

先日の愛媛フォーレである方に素晴らしいおみやげを頂いてしまいました。なんと実体顕微鏡です(ありがとうございます!)。よく実体顕微鏡でのぞきながら切片を切りだすと言われていますが、私の場合100%、ピスとミクロトーム使用ですので、その必要性を感じたことはありませんでした。

試しに乾燥標本を見てみると、やはりそこには実体顕微鏡ならではの世界が広がっていました。乾燥標本といえども、実体顕微鏡で拡大してみると柄基部の菌糸体(fig1)や管孔縁部(fig2)が生のときどんなものだったのかを想像するに十分な観察ができることがわかりました。菌糸体(fig1)では、菌糸が束となり円錐状の毛を構成していると容易に想像できますし、管孔縁部(fig2)では、赤く着色した部分は縁シスチジアが密集していると見て取れます。

残念なことは、双眼でのぞいている時は立体的に見え素晴らしいのですが、写真にしてしまうとその感じが表現できないことでしょうか。ともあれ、観察の巾が広がることは間違いありません。

fig1 fig2


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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