菌類懇話会スライド上映会

12月恒例のスライド上映会が行われ20名ほどの参加者があり「今年出会ったきのこ」「埼玉県のレッドデータ指定種」といった発表がありました。私は「亜高山帯針葉樹林のイグチ」ということで標本写真と検鏡写真を使い、検鏡所見や考察などを交えて上映しました。

地方のきのこ会でこういった発表をする際、検鏡所見など詳細にしすぎると「話を聞いてもらえているのだろうか?」と不安になってしまうことがあります。例えば、信州きのこの会の上映会は宴会終了後、畳の部屋でくつろぎながらという大変ゆるいもので寝てしまう人もいます。

しかし、今回は菌類懇話会ですので存分につっこんだ内容をお話しさせていただき、聞いている方々にも興味を持っていただけたのではないかと思います。何か発表するときは、自分自身の疑問点や質問を会場のみなさんにお聞きするようにしていますが、今回は井口顧問から見解をいただくことが出来ました。

fig1,2はとあるイグチの胞子をメルツァーで封入した写真です。いわゆる油球の外側が褐色に変色しており、自身では「弱い偽アミロイド」であろうと考えていましたが確証がもてないでいました。井口顧問によれば「イグチ類の記載でよく使われる表現weakly dextrinoidに該当する」とのことでした。

fig1
fig2


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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