美意識

現在もっとも力を入れているのは、ウラベニイロガワリ節の種です。特にアメリカウラベニイロガワリに近縁と思われる類似種は、子実体のどこを傷つけても青く変色する特徴を持っています。私のポリシーのひとつに「美しい子実体を美しい標本写真として記録する」ことがありますが、これを実現するためには日頃からの美意識を高めることが要求されます。

すぐに変色してしまう種については、細心の注意を払って採集する必要があり、柄を直接つかむことは御法度です。触ってもよい部分は、所謂石突きの先端部分と、傘の中央部のみです。傘の表面も変色しますので、最低限の圧力をもって子実体を持つようにします。

こうして採集し撮影したものがFig.1です。Fig.2は、とある採集会の参加者が、柄をガシッとつかみ採集し、他の菌とともにビニール袋に入れて持ち歩いていたものです。ごらんの通り無惨な姿となっています。

fig1 fig2


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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