クモの巣か?

顕微鏡を使い始めて3年半ほどたちますが、その間に一度もメンテナンスをしたことがありませんでした。まあ、接眼レンズを拭く程度のことはやっていましたが。最近、視野の中にじゃまなゴミが見えるようになりました(fig.1)。細かい糸くずのように見えます。対物40倍ではぼけてしまうため気にならないのですが、対物10倍では視野の大事な部分に居座っており、なんとかしなくてはならない状態でした。

そのじゃまなゴミは不思議なことに、視野絞りを動かすとゆらゆら動くのです。ゴミがなにかしらのレンズに付着していれば、このように揺れることは考えづらいです。そこで筐体の隙間からブロアーで空気を送り込んみると、激しく揺れ動きました。なぜ?これは正体を確かめねばならない・・。顕微鏡の底面のふたを開けて見てみました(fig.3)。

なんと!クモの巣があるじゃないですか!(fig.4) 室内ではシーズン中には生の標本を数多く扱っており、夏のイグチですから当然、多数の小さな虫が這いだしているはずです。その中に小さなクモがいて顕微鏡の隙間から入り込んだのでしょう。

せっかくですので、顕微鏡の仕組みを見てみました。この機種はランプ位置を調節できないタイプのようです。ランプハウスからレンズを通り照射された光は格子模様のフィルター(おそらく熱をカットするため)を通り拡散板で拡散されNDフィルター、視野絞り、ミラーと経てコンデンサへ送られています。(fig.5-6)

いずれ、レンズやフィルター、プリズムなどをクリーニングする必要があるでしょう。

fig.1
点線で囲んだ部分がゴミ
fig.2
顕微鏡の底面
fig.3
開けるとこんな感じ
fig.4
クモの巣か?
fig.5 fig.6


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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