試薬立て

PCR実験には様々な機器が必要となりますが、予備知識がなければ「こんなものまで必要なのか」と思ってしまうものもあります。

実験に使用する試薬類はDNAポリメラーゼ、プライマー、AmpDirectという阻害物質の影響を抑える試薬、増幅したDNAと反応して蛍光を発する試薬などがありますが、これらはすべて冷蔵または冷凍保管が必要となります。たとえ短い使用時間であっても暖めてしまうことは厳禁ということです。

ある大学研究室では粒の細かい氷をバットに敷き詰めて、そこに試薬を挿して実験をしているそうです。粒の細かい氷をつくる専用の製氷器があるみたいですが、そういったものがない場合は、その都度氷を砕いてという作業が必要になります。しかし、それではあまりにもバカバカしいのでFig. 1のようなものを作りました。

市販の保冷剤の中身、ゼリー状の吸水ポリマーに長ナットや短く切断したアルミパイプを立てて凍らせたものです。8連のPCRチューブを装着することができ、なかなか便利なアイテムです。

Fig.1


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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