新潟フォーレ

毎年恒例の日本菌学会菌類観察会は新潟での開催となりました。私の地元長野市近郊については夏のイグチ終了宣言をしましたが、今回の観察地のひとつ長岡市の森林公園はまだまだ夏といった雰囲気でした。

Fig.2は初めて目の当たりにしたコビチャニガイグチで、ニガイグチの仲間としては珍しく胞子が大豆のような形状(Q値が低い)ということで印象的でした。低地に発生するニガイグチについては、ほとんど知識がなく苦手なグループなのですが、これでひとつマスターすることができました。

別の観察地では秋が進行していたようで、きれいなベニテングタケが採集されていました。ここ数年長野近郊ではベニテングタケの発生が芳しくなく、今年はそこそこ発生するのではないかと期待できそうです。

Fig.4はムラサキヤマドリタケと同定しましたが、このような変異をあまりごらんになっていない参加者の方にとって少々驚きだったようです。柄表皮の紫色の色素が少ないようで肉眼的には鈍い色合いでしたが、KOHによる緑変を確認することで同定しました。いまのところこのような変異のムラサキヤマドリタケと典型的なものとでは顕微鏡的所見の相違は認められていませんが、検討する標本数を増やせば何らかの傾向が発見できるかもしれません。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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