ヤマブキのピス

以前ヤマブキのピスを切ってみた際、感覚的にキブシと比較してやや堅めで組織のきめが細かいのではないかと感じていましたが、実際に顕微鏡で見てみるとFig.1-2の通りでした。Fig.1はキブシで組織は楕円形、Fig.2はヤマブキでほぼ真円の組織でキブシよりも壁がやや厚いことが分かります。ヤマブキは極小のきのこを挟んで切片作成するのに向いているのではないかと考えたのですが、そう簡単にはいかないようです。

ヤマブキの欠点はなんと言っても細いことにつきます。比較的太めの枝を選んで採集しても、髄の太さはせいぜい5mmと言ったところでしょう(Fig.3-4)。この径では1cmのピスを前提にしたミクロトームに装着するのは不可能となってしまいます。なにかひと工夫しなければなりません。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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