日本菌学会東京大会
今回は妻と二人で参加のため自動車で東京農大へ向かいましたが、関越自動車道から八王子へぬける圏央道と中央自動車道下り線で相次ぐ事故のため予期せぬ渋滞にまきこまれ、1時間以上遅れて現地入りしました。おかげで特別報告「メルボルン規約発効に伴ったテレオモルフ-アナモルフ学名の統一に関する議論の現状」を聞きそびれてしまいました。
シンポジウムは一般にも公開され、その内容も一般向けのもので「菌食の世界 〜コウジカビときのこ〜」といったような演題が3つほどありました(Fig.1)。やはりメインとなるのは様々な研究者による口頭発表でしょう。中でも科博の研究員によるDNA関連の発表が興味深いものでした。
鳥取大院生によるニガクリタケの研究も面白かったです。ニガクリタケとされている菌には2系統存在したというものでした。発表では「形態による両者の識別は困難」とされていましたが、比較したのは肉眼所見と胞子の形態のみで、もっと形態を徹底的に洗って欲しいなと思いました。
アマチュア展示では映像作品をひたすら流すというこれまでになかったであろう展示を行いました(Fig.3)。タイトルはThe Rolling Sporesです。当サイトで一部公開済みですが学会大会スペシャルエディション(音楽付き)を制作しました。全くの余談ですが、この音楽は20年ほど前に自身で作曲したもので、逆方向に再生しても同じメロディが聞こえてくるという、ちょっと不思議な曲です。まあ「シェーンベルクが好き」という方には珍しくもない手法なのですが。
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