試薬の調合

菌類懇話会では会員向けに試薬の斡旋をしています。きのこの肉眼的呈色反応試験や、顕微鏡観察において必要となる試薬には一般的に入手しづらいものもあり(Fig.1)、個人で全てを揃えるというのは現実的ではありません。試薬を入手しやすいというだけでも菌類懇話会に在籍する価値があると思います。

Fig.2は、フェノール水溶液を作成しているところですが、フェノールは皮膚に有害であるため、必ず手袋をして作業します。Fig.3はα-ナフトールを水で溶解しているところです。この機械は磁石を使って液を攪拌するもので、なかなか便利です。ガラス棒を使い手動で攪拌したらそれだけで疲れてしまいます。

Fig.4はアニリン水溶液です。油のようなものが沈殿していますが、上澄みを使います。Fig.5はメルツァー調合の最終段階です。最後に抱水クロラールを融解するのですが、液料に比べると「ホントに全部融けるの?」というくらい大量の抱水クロラールを融解します。

すべて容器に詰め替えて終了です(Fig.6)。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4 Fig.5 Fig.6


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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