出張先での標本撮影

先週末は菌類懇話会の入生田例会でしたが、別件で八王子近辺に用事があったため前日から小田原市付近に滞在し、近くの公園には数種類のイグチが見かけられたため採集しました。採集したのは北陸のきのこ図鑑でキアシヤマドリタケ(池田仮称)とされたものによく似ている種でした(Fig.1-2)。しかし、これは北陸産のものとちょっと違います。いずれ詳細な形態観察とDNA解析をもって明らかにしていきたいところです。

標本写真は宿泊したホテルの部屋で撮影しました。撮影セットはそれほど大がかりでないのでこのようなことができるのです(Fig.3)。DNAサンプルも採取し、あとは持ち帰って乾燥させるだけというところまでやってしまいます。

入生田例会でも同定会場にセットを組み撮影します。Fig.4-5はオクヤマニガイグチです。私にとっては、情報不足で正体不明のニガイグチでしたが懇話会メンバーの詳細な観察記録があったためオクヤマニガイグチに間違いないと判断するに至りました。管孔はニガイグチらしいピンク色を帯びたものですが、孔口の色は黄色を帯びる点が特徴的でした。

そのほかにはきれいなノボリリュウがあったので撮影しました(Fig.6)。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4 Fig.5 Fig.6


前へもどる次へ
牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










無料カウンター