ガラスを拭く

ここのところDNAの塩基配列とにらめっこする日々が続いていますが、ATCGといった塩基の文字列をひたすら目で追っていくのは大変疲れるものです。そんなときの気晴らしは「刃物を研ぐ」というのも良いですが、今度は「拭き」にも手を出し始めました。「拭き三年」といわれるようですが大変奥が深いものなのでしょう。

手始めに手鏡を完全にきれいにしてみようと試みたときは、数十枚のティッシュペーパーとエタノール、レンズクリーニング液を使ってようやく99.何%くらいは拭けたと思われましたが、わずかな拭きムラがどうしても残ってしまい、最後は妥協して拭きムラを乾拭きしてごまかしました。それでも「鏡とはこんなにもよく見えるものだったのか!」と実感できる仕上がりとなりました。

他に何かきれいにするものはないのか?ということで最近は自動車のフロントガラスを如何にきれいに拭き上げるか試していますが、新車といえどもコストダウンのためなのか、フロントガラスの外側も内側も油膜だらけという状態でしたので、納得のいくまできれいにするには相当な労力が必要となります。妻からは「人が変わったようだ」と奇異な目で見られてます。

最終的には、ガラスを拭くことがどういうことなのかを把握し、顕微鏡のメンテナンスに役立てようというつもりなのです。以前顕微鏡のメンテナンスをした際、うっかり素手でプリズムに触ってしまい、そのときの拭きムラが残ったまま使っているので、それを何とかしたいのであります。

プリズム


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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