菌学事始め勉強会

神奈川県立博物館において、素晴らしい取り組みをされている方々がおられます。菌学事始め勉強会とは、菌類の観察記録をどのようにして行うのかを一から習得していこうとするもの、とのことです。イグチの調べ方についてレクチャーして欲しいとリクエストがありましたので、先週末、講師を務めさせていただきました。

イグチとはどんな菌か、採集方法から始まり肉眼的特徴の観察と記録、呈色反応試験、標本作成方法、顕微鏡観察と実習までといった流れで行いましたが、講演用に制作したスライドは全400枚を超える量で、これまで自身で実践してきたことを、全て具体的な写真と動画で紹介し、一目瞭然で理解できるように工夫をしました。

顕微鏡実習では、管孔縦断面の切り出しにいきなり挑戦するのは無謀ですので、かさ表皮の観察方法を主体としました。バライロウラベニイロガワリのincrustした菌糸の観察、ムラサキヤマドリタケの色素がKOHで融解し緑色に変化する様子などを見ていただきました。



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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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