日本産既知種の標本

系統解析をやり始めてから、広範囲にわたって様々な種の標本が必要になってくるということがわかってきました。これまでは自身で直接調べたい種を収集してきましたが、それ以外の既知種や普通種の標本を沢山集めることにしたのです。

日本産既知種であっても、身の回りになんでもかんでも発生しているわけではないということは、きのこを勉強している方ならば百も承知かと思います。地元長野市近辺で見られない種はどうするのかというと、幸いにも各地に標本収集に協力してくださる方々がおりまして、「既知種だが私にとっては珍しい」というものが入手できるのです。ありがたいことです。

先日は北陸地方の観察会に参加しましたが、標本撮影セットやDNA採取セットを用意し万全の体制でのぞみました。キニガイグチ(Fig.1)、ツブエノウラベニイグチ(Fig.2)、クリイロイグチモドキ(Fig.3-4)などは、低地ではごく普通に見られるとのことですが、長野で見かけたことはありません。Fig.5は、正式に記載報告はなされていませんが、北陸のきのこ図鑑でキアシヤマドリタケという仮称が与えられているものです。ごく普通に見られるようで、山のように採集されていました。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4 Fig.5


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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