フィルターワーク

TIPSに掲載した「モノクロNRS撮影でSEMモドキ画像」に「グリーンフィルターは色収差をなくす」と書きましたが「グリーンの波長付近で球面収差を補正するように対物レンズが設計されており、球面収差が解消されるとコントラストが高くなる」とご指摘いただきました。さらには「ブルーフィルターを用いれば、もっと短い波長となり分解能が高くなる」とのことでしたので、早速試してみました。

Fig.1はAmphipleura pellucidaで、以前のカラー撮影では200nmの縦条線を解像することができませんでしたが、ブルーフィルターでモノクロ撮影をしたところ縦条線の存在が分かる程度に撮影することができました。

ブルーフィルターには分解能アップの他にも利点があります。Fig.4-6はFig.3の画像からRGB各チャンネルを取り出したものです。Fig.4のRチャンネルではコントラストが淡く、Fig.6のBチャンネルではコントラストが高くなっています。ブルーフィルターを使えばよりモノクロNRS撮影に向いているということになります。Fig.2がその画像です。チャツムタケ属のかさ表皮を構成する菌糸で表面にIncrustationが認められますが、その様子が手に取るように見え、クランプも立体的に見えます。こういう写真は簡易SEMでは絶対に撮れません。光学顕微鏡の勝ちということになります。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4 Fig.5 Fig.6


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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