モノクロ撮影

通常、無色であることが多い菌糸を見るためには、コンゴーレッドなどで染色するのが定石です。接眼レンズを除いているときれいに赤く染まった菌糸が見られますが、いざこれをきれいに撮影するとなるとやっかいです。彩度が高いため明るめの露出で撮影すると色が破綻してしまいますので、どうしてもFig.1のように露出不足の画像になってしまうことが多いです。

そこで、別にきれいに赤く染まった写真を見せたいわけではないので、モノクロで撮ればいいじゃん、ということになります。年末に示したように赤く染色した菌糸は、カラー撮影の画像のBチャンネルではコントラストが最も高くなりますので、ブルーフィルターを用いてモノクロ撮影します(Fig.2-3)。

最近、かさ表皮を構成する菌糸やBasal Myceliumの菌糸の太さを測定しまくっていますが、よりシャープなモノクロ撮影はPhotoRulerで測定する際に非常にやりやすい感じがします。描画の下絵とする際にも有利となるかもしれません。

Fig.1 Fig.2 Fig.3


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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