冬の勉強会2015

きのこは基本的に冬はシーズンオフなので、この時期には各地でスライド上映会や講演会などが開催されます。今年はすでに富山県中央植物園友の会と菌類懇話会のスライド上映会が開催されています。

富山ではアメリカウラベニイロガワリによく似たイグチを「指名手配!」ということで紹介し、標本収集のお願いをしました(Fig.1)。その他には奥黒部調査で採集されたきのこの紹介、複数年にわたる菌類調査の総括、発光きのこの撮影に挑戦、きのこ染め講習会の総括などが発表されました。最近、標本の色抜けがなんとか防止できないものかと思っているので、数年前のきのこ染めに退色が認められないという事実にちょっと興味をもちました。

菌類懇話会では「SEMなんかいらない、光学顕微鏡でココまで撮れる!」と題して「TIPS: モノクロNRS撮影でSEMモドキ画像」の内容を上映しました。参加者の半数以上が日頃から顕微鏡写真を撮り、簡易SEMも体験済みという菌類懇話会以外では上映できない代物です。本サイトで未発表のものも紹介しました(Fig.2-3)。その他には、亜高山帯に特化した発表やアラゲコベニチャワンタケを集中的に調べた発表、灯台元暗し的きのこばかりの発表、撮影機材を絡めた発表など、やはり菌類懇話会ならではのものが見られました。

Fig.1 Fig.2 Fig.3


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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