ニセアシベニイグチ?

ここ2年続けて菌類懇話会では山梨県北杜市白州で例会を行っています。標高600-700mのアカマツやミズナラ、クヌギ、クリなどの混成林で、自宅の裏山などとよく似た環境なのですが、不思議なイグチが発生します。

Fig.1は懇話会メンバーが採集したニセアシベニイグチと思われるものです。管孔は短く、柄に垂生する(Fig.3)、頂部に細かい網目を持つ(Fig.3)などニセアシベニイグチである条件はほぼクリアしているのですが、妙にかさが赤い点(Fig.1)、通常肉はかさ部では黄色、基部では濃い黄色なのですが、全体に同じ黄色で変色性はなく(Fig.2)、肉の匂いがミヤマイロガワリのようにスパイシーである点が異なっています。

イグチの肉眼的な特徴には変異が大きい場合があり、上記の所見のみでは何とも言えないのですが、さらに顕微鏡的特徴でも相違が見られたならば、全く別の未知種であると断定して良いでしょう。

Fig.1 Fig.2 Fig.3


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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