いろいろな胞子

この秋は遠方のいろいろな地方での観察会に度々参加しました。9月以降はイグチの姿が少なかったのですが、観察会で集まったイグチ以外のきのこの中からいくつかを持ち帰り標本にしてあります。形や模様が面白い胞子を撮影するためです。

信州きのこの会の採集品も持ち帰ったことがありますが、目的の胞子よりも、コンタミした数種類の胞子の方が数が多かったというトンでもない事例もありました。採集は一種ずつ紙袋に入れる、これが徹底している会の観察会ではもちろんそんなことはありません。

Fig.1は富山で採集されたアセタケ属で金平糖のような姿がチャーミングです。Fig.2はイッポンシメジ属でモノクロSEMモドキ撮影法では立体的に撮ることができます。Fig.3は特有のこぶが見られるアセタケ属です。これも立体的に捉えられています。

Fig.4は埼玉産のステファノスポラという地下生菌で王冠のような胞子なのだそうですが、イマイチ王冠のようには見えませんでした。Fig.5はエリマキツチグリで、かなり小さいトゲトゲ胞子ですが、トゲの先端は平らになっているように見えます。Fig.6はフウセンタケ属で、表面模様のコントラストが高いので撮影は容易です。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4 Fig.5 Fig.6


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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