小さな訪問者

オオズキンカブリタケは希少種ということで、身近に発生地がない地方の方には大変魅力的なきのこなのだそうですが、先週末は2名の方がオオズキンカブリタケを見にやってきました。まずは三重県から「あやしいきのこ」さんで(Fig.1)、なんと日帰りの日程でやってきました。その夜には神奈川から「きのこだいすき、ひかるくん」がやってきました。

到着するなり早速顕微鏡実習です。ひかるくんが好きなベニタケの標本があったのでそれを教材に顕微鏡観察を行いました(Fig.2)。NRSを伝授したところ10分ほどでステリグマが見える担子器の写真を撮れるようになりました(Fig.8-9)。

翌日のフィールドでは、オオズキンカブリタケの他にテンガイカブリタケやトガリフカアミガサタケといった希少種も見ることができました。生態写真撮影でのライティングについての工夫などを実演し(Fig.3)、その直後にはほぼマスターしてしまうという飲み込みの良さです。

採集を終えた後はDNA実験室の見学(Fig.4)、そして夕方には採集品の撮影(Fig.5)、夜には再び顕微鏡実習(FIg.6)と盛りだくさんの一日でした。PhotoRulerを使った胞子サイズ測定やAdobeイラストレータを使った顕微鏡図の描画(Fig.7)の実習も行いほぼ習得しました。この先、詳細な観察結果がなんらかの場で公表されることが楽しみです。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4 Fig.5 Fig.6
Fig.7 Fig.8 Fig.9


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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