西日本であんもにがイグチ

先週末の兵庫きのこグループ観察会では、時期的には良いはずなのですが、イグチの発生が芳しくないと言う残念な結果となりました。

初日に立ち寄った森林公園では、林全体がシロテングタケ(Fig.1)に占拠されている状態で、わずかに見られたイグチはコビチャニガイグチ(Fig.2)ほか2種類程度でした。別の森林公園ではヤマナラシ樹下に発生する白いヤマイグチ(Fig.3)が良い状態で発生していました。仮の呼び名で「ヤマナラシノアオネノヤマイグチ」といわれているものです。本種はネナガシロヤマイグチと混同されている疑いがあるとのことですが、いずれ両者の異同を確かめるつもりです。

Fig.4は「あんもにがイグチ」と呼んでいるおそらく未記載種で、アンモニアによる呈色反応に特徴があります。Fig5はアンモニア滴下前でFig.6は滴下後10分以上経過したものです。NH3によりすばやく橙色に変化し、NH4OHでは、はじめ赤変、時間経過と共に緑色に変化します。これまでに長野県と宮城県の標本を収集していますが、西日本産を収集することができたのが大きな収穫でした。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4 Fig.5 Fig.6


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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