小型LEDライトを使った照明法

私の本業は映像制作です。15年ほど前まではテレビカメラを担いで仕事をしていました。そんなわけでスタジオでの人物撮影のテクニックをキノコ撮影に応用してみました。

用意する物は、1.小型LEDライト(色温度が高い物もあるので、照明用アンバーフィルターが入手できればベスト) 2.拡散板(照明光をやわらかくするために使う物です。ホームセンターで売っている半透明のプラスチック、ビニールのようなものでOK) 3.レフ板(銀レフではなく白レフ。片側銀、反対側が白のものを自作するとよいでしょう。) 4.カラーチャート(テレビカメラではその都度ホワイトバランスをとるのが定石ですが、デジタル1眼レフではその操作が面倒なのですべて後でコンピュータ上で色調を整えます。ちなみにデジタル1眼レフのオートホワイトバランスは使いません。)

まずはセッティングから。

被写体の(今回のモデルはornatipesさん)左側に拡散板をたてます。好みや状況によっては右側でも問題ありません。被写体の45度ぐらいから90度の間がよいでしょう。反対側に白レフをたてます。斜め横からの光で立体感をだすのが狙いなので、銀レフを使うと右側が明るくなりすぎて立体感が薄らいでしまいます。またレフ無しですと右側が暗くなってしまいコントラストが強すぎるカットになっていまいます。

拡散板越しにLEDライトで照明します。レンズは定石通り目一杯絞り込みますのでシャッタースピードは5秒から20秒程度になります。この方法の面白いところは、長いシャッタースピードの合間にライトを動かし被写体の明るくしたい場所をコントロールできることです。

まずカラーチャートを撮影(写真左)。Adobe PhotoShopで、撮影したカラーチャートの色情報をもとに色補正をした出来上がり(写真右)。出勤前にざっくりと撮影したので、ちょうど朝日が昇ってきてレンズフレアが発生しているのに気がつかなかった。ちょっと失敗。

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