類似標本の比較検討 標本No.BTS-004E,006A,008A PDF版はこちらから bts040608.pdf 1MB Boletus calopus または類似種と思われる標本、BTS-004E,BTS-006A,BTS-008A はいずれも、柄が赤く網目状模様があり青変が強いことからよく調べなければアシベニイグチとされてしまいそうな種である。各部肉眼的所見、顕微鏡的所見を比較検討してみた。 |
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BTS004E | BTS006A | BTS008A |
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茶系色の傘を持ち、柄が赤い点では共通している。BTS-006A,BTS-008A は傘表面に鱗片が付着。肉の味はBTS-006A を除き苦い。いずれも肉、管孔等に青変性が認められる。 | ||
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網目がはっきりしている。 | 網目は縦長。 | 網目は不鮮明。赤い粒点が多い。 |
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傘表皮菌糸、柵状に並んでいる。 | 傘表皮菌糸、複雑に絡み合う。 | 傘表皮菌糸、複雑に絡み合う。 |
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管孔部実質断面、散開型。 | 管孔部実質断面、散開型。 | 管孔部実質断面、並列型。 |
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柄菌糸アミロイド反応。 | 柄菌糸アミロイド反応は無い。 | 柄菌糸アミロイド反応は無い。 |
検鏡図の比較
傘表皮先端細胞:BTS-006A のものは、隔壁の間隔が他2 種よりも狭い。 側シスチジア:BTS-008A に先端の丸い物や、腹部が膨らんだものがあるが大きさはほぼ一致している。 縁シスチジア:BTS-008A に先端の丸い物や腹部が膨らんだものが多数見られた。 柄表皮シスチジア:BTS-004E にひげ状の物が多数見られ、BTS-006A は他2 つと比較して小型のものが多くBTS-008A は前者の中間の大きさである。胆子器:BTS-008A は長さが短く幅が広い。 胞子:3 種とも似たような形状、サイズ。 以上のことから胞子以外の各所見、3 標本すべてに共通する項目がないためそれぞれ別種であると判断できる。BTS-004Eは、Boletus calopusに一致し他2 種はBoletus sp.1,Boletus sp.2 であることが考えられる。
試薬反応比較表 |
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