どのくらいの厚さで切り出しができているのか見てみました。乾燥標本を検鏡するとき、ピスに挟みエタノールを一滴染みこませ少し柔らかくした後、ミクロトームで切り出しています。写真は柄の菌糸を輪切りにする方向で切り出しKOHでばらばらにしたものです。
スケールをみると40μm程度になっていますがKOHで伸張していることを考慮すれば30〜40μmでカットできていると考えてよさそうです。北陸のきのこ図鑑には「目標20μm以内」となっており、それを達成するのはなかなか難しいものだと感じます。