冷凍庫で乾燥
以前、真空凍結乾燥で作製された標本を検討しましたが、冷凍による組織の破壊は認められずまるで生標本のように観察することができました。聞くところによると、DNAの抽出も全く問題なくできるということです。
そこで自宅の冷凍庫で長期間にわたり乾燥させるとどうなるのかを実験しました。昨年11月に採集されたコガネタケを約半年冷凍庫に入れっぱなしにしましたが、とりだしてみると、やはり真空凍結乾燥のようにはいかないです(Fig. 1)。形がいびつになってしまったなと思い、凍らせる前の写真と比べてみてびっくりです(Fig. 2)。
これはどう見ても傘が開いています。冷凍一週間後くらいに様子を見た時はこんなに開いていませんでした。ということは、凍っているにもかかわらず胞子を落とそうとして自力で傘を広げたとしか思えません。アスファルトを突き破るヒトヨタケの逸話は有名だと思いますが、このコガネタケを見て改めて・・・、菌類恐るべし!
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