バンド
Fig.1は、フロキシンBとコンゴーレッドを混ぜ合わせた液を濾紙に吸わせてしばらく時間をおいたものです。右端の濃い赤の箇所はコンゴーレッド、ピンクの箇所はフロキシンB、その左側は水といった具合に分離されています。それぞれ分子の大きさが異なっており触媒の中を進むスピードが異なるためこのような現象が起きます。これを「バンドが出た」といいます。この場合、水分子が最も小さくコンゴーレッドの分子が最も大きいといえます。
上記の性質を利用して「DNAの増幅に成功したか」を判定するために使われるのが電気泳動漕(Fig.2)です。漕の中はTAEバッファーという液体で満たされ、中央にゲル(寒天)を沈めてあります。ゲル作成時に5x2x5mm程度の穴を開けておき、そこへPCRでDNA増幅した液体を流し込みます。青い小さな四角が並んでいるのがそれです。漕の中に電流を流し電荷を持つ分子がゲルの中をどのように移動するのかを見るわけです。
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