やたら元気なイグチ

さて、今シーズンは全般にイグチとテングタケが不調といった感じですが、種によっては例年にない発生が見られるものもあります。写真のイグチは、長野周辺のみならず本州の広い範囲で、沢山発生していると思われ、ネット上のきのこ関係サイトでちょくちょく見かけます。

各サイト(掲示板を含む)の記述では、ニセアシベニイグチ、イロガワリ、ミヤマイロガワリなど種名がまちまちです。管孔が短いからニセアシベニイグチ、青変が強いからイロガワリ、どちらとも言えず消去法でミヤマイロガワリとなっているのだと考えられます。地方の写真図鑑にも同様の食い違いが見られますので鵜呑みにしてはいけません。

ニセアシベニイグチは肉の青変がほとんど無いか弱い、チーズ臭(国産クリームチーズ)がある、イロガワリは柄に網目を欠く、ミヤマイロガワリはスパイスミックスのような匂いがある、これらはいずれも写真のイグチには該当しません。当サイトには仮称ホテイイロガワリとして掲載していますが、分類学的な調査はほぼ終了というところまでこぎ着けました。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4


前へもどる次へ
牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










無料カウンター