知人のきのこ愛好家の方が仕事でフランスへ行って来たということで素晴らしいおみやげを戴くことができました。なんと！Boletusの標本セットです(Fig. 1)。標本ラベルには4種類のBoletusの種名があり、edulis、aerus(aereusの間違いでしょう)、pinophilus、reticulatusと記されています。

これは「4種を判別せよ」という初心者向けの宿題なのでしょう。それぞれは基本的に傘表皮の構造に相違があり、おそらくaereusとreticulatusの判別が難易度が高く、edulisおよびpinophilusを判別するのは比較的易しいのではないかと思います。

欧州産の標本を直接調べることができるのは大変貴重な経験となります。同じ学名を持った日本に産するイグチは実は日本またはアジア独自の種ではないかという疑問が氷解するかもしれません。