またしてもスメア

Fig.1は、電気泳動漕に電流を流す前の写真です。PCRによって増幅されたDNAが試薬の反応により光っているのが確認できます。以前は増幅すらされないケースが多かったので、まあ少し進歩したといえるでしょう。

さてここからが問題です。増幅されたのがねらい通りの遺伝子領域であればバンドが検出されます。ところがFig.2のようにスメアとなってしまう結果ばかりでした。簡単に言えば同一の分子量のDNA断片ばかりでなく、大小様々な大きさの断片が増幅されてしまっているということです。

DNAサンプルがもともと断片化してしまっている、またはコンタミが原因と考えられます。 前回は自分のBoletusオンリーでしたので、自身のDNAサンプリングが適切でなかった可能性もありました。しかし今回は他のメンバーのAmanitaとともに実験し、結果すべてスメアとなってしまったので、「DNAサンプルがもともと断片化してしまっている」を原因特定から排除すべきでしょう。全サンプル同様にコンタミしているとすれば、器具や試薬を取り替えてみる必要があります。

Fig.1 Fig.2


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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