厚壁の菌糸
イグチ以外の菌を観察していると、イグチでは見ることのできない特徴を持った菌糸に出会います。Fig.1はクヌギタケ属菌のかさ表皮を覆っている菌糸です。コンゴーレッドで染色していますので、細胞壁が赤く染まっています。使用したレンズは対物40倍ですが、この倍率だと少なくとも厚壁であることはわかります。
Fig.2は、フロキシンで染色し、油浸100倍で見たものです。細胞壁は無色で、内容物のみが明瞭に染まっています。細胞壁の厚さが不規則であることがよく分かります。
しかし、なんでこんな形態になっているのか不思議なものです。
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