ムラサキヤマドリタケの新変種

昨年、大量に標本を採集していただいた方から、ムラサキヤマドリタケの標本を送ったと連絡を受けました。この寒い時期なので、まあ、乾燥標本が送られてくるのだろうと思いこんでいたところ、送られてきた段ボールを開けてギョッとしました、なんとシーズン中の生標本送付と同様の梱包がなされていたのです (Fig.1)。

「まさか!この時期に?こんなことがあるのか!? 南半球にでも行ったのか?」とあれこれ思いながら、とりだしたのがFig.2-3の子実体です。典型的なムラサキヤマドリタケの特徴を有していますが、発生時期が明らかに特異的なので、新変種として記録しておくことにします。貴重な標本をありがとうございました。

Taxonomy
Boletus violaceofuscus var. hiemus Taneyama & Yab. , var. nov.
 Etymology: from Latin, hiemus = in winter, referring to the date and time of occurrence.
 Diagnosis: B. violaceofuscus var. hiemus can be differentiated from B. violaceofuscus by occurs in winter.
 Holotype: Gyukankin Labo herb. No.20150120.
 Japanese name: Fuyuno-murasaki-yamadoritake.

Fig.1 Fig.2 Fig.3


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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