菌学会大会@沖縄
これまでに石垣島へは数回調査に行きましたが、沖縄本島へは乗り継ぎのために那覇空港に寄っただけでした。今年の大会は那覇市で開催され沖縄本島へ初上陸してきました。本来ならば梅雨の真っ最中のはずと聞いていましたが滞在中は、梅雨が明けたのではないかと思える日差しでした。
そろそろポスター発表でもと思いながらも、発表受付の締切時点でデータ不足のため研究がまとまらず、またしても発表は先送りになってしまいました。そこでアマチュア展示で小ネタの展示をしました。内容は、ドクヤマドリ Boletus venenatus が Neoboletus として記載された論文 Wu et al. (2014, 2015) の検証です(Fig.1)。結論は「 Wu et al. (2014, 2015) は妥当、しかし、中国産のドクヤマドリとされたものは日本産の本物とは別の菌である」です。
口頭発表で印象的だったのは、変形菌の子実体形成の過程を明らかにした発表で従来の定説を覆す内容のものでした。職場の近くに発生した研究材料を1時間おきに採集したということで、特に面白かったのは子実体から切り出した何枚もの切片のTEM画像から3DCGを作成した点でした。3DCG化された変形菌の子実体がぐるぐる回るのはなかなかお目にかかれないです。
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