引き延ばしレンズ その2

ミクロワールドサービスさんの「本日の画像」5月31日から6月2日の記事に、偶然にも引き延ばしレンズに関連したありがたい内容が書かれています。それによればレンズの分解能は開口数(F値)で決まります。F値が同じなら,そこいらへんのズームレンズや広角レンズと大差ない分解能になるのは当然」とのことで、前回記述した結論は見当違いのものではなかったことがわかりました。

前記事では等倍以上のマクロ撮影について検討しましたが、きのこの標本撮影にも使用したいので、これまでに常用していたマクロレンズと比較してみました。Fig.1はiso12233解像度チャートをB4サイズにプリントしたものをフレームいっぱいになるように撮影したもので、赤丸で示した箇所を拡大したのがFig.2です。左が通常のマクロレンズで右が引き延ばしレンズです。やはり左は色収差が認められ右はモノクロ撮影?と思えるほどです。解像力については互角のようです。他にもチェックすべき項目があると思いますが、とりあえず色収差の補正がよりよい引き延ばしレンズを標本撮影に使用することにします。

引き延ばしレンズには、ピントを合わせるための機構がありませんので、ベローズやヘリコイドと組み合わせて使います(Fig.3-4)。作例のFig.5はf16まで絞ったワンショット、Fig.6はf5.6で86枚の深度合成です。オリジナルサイズなのででかいです。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4 Fig.5 Fig.6


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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