トビムシが分身の術を

Fig.1は亜高山帯に発生するアメリカウラベニイロガワリに近縁な種で、90枚程度の画像から深度合成をしています。パッとみたところ普通の写真ですが、よく見ると柄の表面に不自然な模様が浮かび上がっています。

わかりづらいので切り出したものがFig.2です。ぼけた灰色の点が散らばっているように見えます。実はこれはトビムシなのですが、90回シャッターを切る間に、柄の表面を歩き回っていたのです。生のきのこからトビムシを完全に排除するのは不可能でしょう。撮影中にトビムシを発見して排除するのもなかなか難しそうです。

深度合成ソフトウェアZerene stackerには、こうしたエラーを修正する機能があります。元素材90枚の中からトビムシがいない部分を選んで、仕上げ画像に適用することができるのです。Fig.3が修正後の画像です。

Fig.1 Fig.2 Fig.3


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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