モノクロNRS撮影でSEMモドキ画像
なんちゃってリアルタイム深度合成(NRS法)を編み出した当初は「胞子の撮影には不向き」としましたが、グリーンフィルターを使ったモノクロ撮影と組み合わせることにより、より良い結果が得られることが分かりました。
Fig.1は通常のカラー撮影でオオヤシャイグチの胞子です。見方によっては表面の模様が凹んで見えたり隆起して見えたりして、正確な判断ができないことがあります。こういった場合は通常ならば「SEMに頼るしかない」となるわけです。で、SEMで撮影した胞子がFig.2です。さすが、簡易とはいえSEMです。胞子の表面がどのようになっているのか、よーく分かります。
SEMを使える環境が身近になったことにより、光学顕微鏡の技術向上がおろそかになってしまうのは好ましくありません。本稿で紹介する方法により、Fig.3のような「SEMモドキ」の画像を得ることができます。SEMで撮影したFig.2のような表面構造が、ほぼ表現されています。
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