過去記事「オリジナル顕微鏡撮影用アダプタ」での某社アダプタの再検証 本稿は「TIPS」といった内容のものではありませんが、サイト開設間もない頃に書いた記事「オリジナル顕微鏡撮影用アダプタ」に記述した内容を再検証し訂正するものなので「TIPS」カテゴリのひとつとしました。なお以前記事にした際は「某社」としましたが、今回はマイクロネット社と社名を明かします。 まず、過去記事に於いて誤っていた点を整理します。 1. 観察側と撮影側にかなりのピントのずれがあるとした点。 実はもっとシンプルな構成でも使用できるのですが、なぜかこのセットが納入されました。で、Fig.1の左2つのパーツをつなげる際、かなり力を入れて押し込まなければならないのですが、当時の私はそうやらなかった可能性があります。Fig.2の右は正常に組み立てたもので、この場合は観察側と撮影側はほぼ同焦点になります。左は押し込みが足りなかったもので、投影レンズは設計通りの位置にありませんので観察側と撮影側は同焦点になりませんでした。 つまり当初の検証は使い方のミスによる誤った結論を導き出していたということになります。(もう、7年も前のことなので覚えていない) |
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Fig.1 | Fig.2 | Fig.3 |
2. 像がぶれたようになってしまうとした点。 3. 結論 マイクロネット社のNY-1Sはシビアな要求でなければ十分使える |
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Fig.4 | Fig.5 | Fig.6 |
Fig.7 | Fig.8 | Fig.9 |
Fig.7 | Fig.8 | Fig.9 |
ただ一つだけ難点を挙げれば、投影レンズが内蔵されてるので、撮影倍率を変更できないということでしょうか。対物40倍で担子器やシスチジアを撮る、対物100倍で胞子を撮る、いずれの場合も5倍の投影レンズを常用していますが、NY-1Sの倍率はこの半分程度で、撮影した画像をPCディスプレイで確認する際、いちいち画面をズームしなくてはならず非常に効率が悪くなってしまいます。 |
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