検鏡技術の保守点検

 ここのところ、乾燥40倍輪帯照明での撮影クオリティが低下していると感じましたので改めて珪藻プレパラートで、検鏡技術のチェックをしてみました。

 以前きれいに撮影できていた珪藻がうまく撮影できていません。開口絞り、視野絞り、コンデンサの高さや位置、輪帯盤の位置、接眼レンズの視度等、初心に返って一つずつ確認して行くと良い状態の画像が得られました。

 さらに輪帯盤を径1ミリ大きくした物を試してみましたが、より分解能が高くなったように感じられました。fig1とfig3を並べGチャンネルのみを見たのがfig4ですが、右fig3の方が明らかに珪藻の微細構造が鮮明に見えます。絞りなどの条件が完全に一致していないので単純に比較していいものか分かりませんが、fig3程度の画質まで追い込むのが以前より簡単になったような気がします。

珪藻プレパラートを使った検鏡技術の保守点検は非常に有意義で重要なものであると言えましょう。

fig1
9ミリ輪帯盤を使い以前撮影した画像
fig2
数ヶ月検鏡を続けている間にこんなにクオリティが低下していた。
fig3
10ミリ輪帯盤を使い各調整がきちんとしている画像
fig4


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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