カミソリを研ぐ その2

自分で研いだカミソリを理容師の方に使っていただき顔そりをしてもらいました。プロから見て私の研ぎはどうなのか評価して欲しかったからです。まず刃の状態を診るのに親指の表面に軽く刃先を当て横へスライドさせるのだそうです。その時にわずかに「引っかかり」を感じるのが理容師が求める「良い刃」ということでした。私が研いだ刃先は「引っかかり」が感じられず、ひげに当てた場合少し痛いかも知れないとのことです。実際に顔そりをした感触では「産毛はよく切れたが、ひげは思うようにいかなかった」でした。

その後、理容師の技「8の字研ぎで」研いでもらいましたが、確かに親指の表面に「引っかかり」を感じる仕上がりとなっていました。刃先を検鏡すると鋸刃になっており(Fig1)、プロがひげを切るには、このほうが使いやすいのだろうと推測できます。私が研いだ刃先がFig2です。

目標とするのは、使い捨てカミソリの切れ味で、その刃先を見ると鋸刃ではありませんでした。使い道によって良いとされる刃の付け方が異なるのであろうと思われますが、自分の目標に近づくにはまだまだ試行錯誤が必要です。

fig1 fig2


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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