オクヤマニガイグチ

先週末は神奈川県の入生田での菌類懇話会例会でした。例年よりも一週間以上早い時期です。入生田に行くのは今回で4回目ですが、これまでに採集されたイグチはなぜかオクヤマニガイグチばかりでした(Fig.1)。他にももっといろいろあるはずなのですが。

既知の普通種であっても標本を蓄積することが大事ですので、撮影セット1式、DNA採集セットなどを持ち込み、あとは持ち帰って乾燥させるだけというところまでやってしまいます。

オクヤマニガイグチについて気になっていたことがあったので、現場で確認しました。昨年、自宅近くの里山でオクヤマニガイグチによく似たイグチ(Fig.2)を採集し、かさ表皮がNH3でオレンジ色に変色することを発見しましたが(2013.8.22 続アンモニアの呈色反応3)、入生田のオクヤマニガイグチではどうなのかということです。自宅近くの里山のものはオクヤマニガイグチではなく未記載種と考えていますので、入生田のオクヤマニガイグチと比較して異なれば、より未記載種である可能性が高くなります。

結果はNH3で無反応でした。  陰性かくにん、よかった。

Fig.1 Fig.2


前へもどる次へ
牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










無料カウンター