春の標本整理

この時期に恒例となった標本整理を行いました。別に子のう菌を沢山採集したとかじゃないです。もちろんほとんどがBoletusの標本で冷凍庫に8ヶ月から10ヶ月眠っていたものです(Fig.1)。

冷凍中といえどもやはり水分は抜けていきます。長い時間が経った製氷器の氷の角が丸くなってしまう現象は多くのかたがご覧になった経験があるのではないでしょうか。冷凍することで、細胞の形状をがっちり固定したまま、少しずつ水分が抜けていくのですが、その結果、大変美しい乾燥標本ができあがります(Fig.2-3)。

通常の熱乾燥では、乾燥の際に細胞が縮んでしまいますが、冷凍乾燥では細胞の形状を保持したまま乾燥しますので顕微鏡観察に最適です。またDNAを取ることもできることを確認済みです。

Fig.1 Fig.2 Fig.3


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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