イグチの新属

近年の分子系統解析結果を受けて、イグチの新属提唱が盛んに行われています。2014年だけで10属、今年に入ってから11属といった感じです。特に広義のBoletusヤマドリタケ属の解体再編成が目立ちます。あまりにもテンポが速いのでここらでざっと整理しないとどんどん取り残されていってしまいます。

以下に挙げるのは比較的新しい属で国産既知種に関係あるものを挙げました。和名はその属に編入される種で※印は、未発表データによる独自の見解です。

  • Baorangia ニセアシベニイグチ
  • Butyriboletus アカジコウ※、ミヤマアミアシイグチ※
  • Caloboletus アシベニイグチ、モウセンアシベニイグチ
  • Crocinoboletus ダイダイイグチ
  • Cyanoboletus イロガワリ
  • Exsudoporus アカネアミアシイグチ※
  • Harrya アケボノアワタケ
  • Hortiboletus コウジタケ
  • Imleria ミヤマアワタケ、ニセイロガワリ
  • Neoboletus オオウラベニイロガワリ、ドクヤマドリ
  • Parvixerocomus ヒメコウジタケ
  • Pseudoaustroboletus ホオベニシロアシイグチ
  • Rubroboletus バライロウラベニイロガワリ※
  • Rugiboletus アカヤマドリ
  • Suillellus ウラベニイロガワリ
  • Sutorius ウラグロニガイグチ
  • Suillellus Murrill, Mycologia 1(1): 16 (1909) は長い間使われていなかった属名ですが、Vizzini, 2014. Index Fungorum no. 188 に於いていくつかの種がSuillellusに組み替えられています。ちなみにウラベニイロガワリは邦産疑問種ですが、よく似た未知種が見られることがあります。



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