使わなくなったレンズを有効利用  

現在キノコ撮影に使用しているレンズは、60mmマクロ、24mmマクロの2本がメインですが、最近あまり使わなくなった17-35mmズームレンズをなんとかしたいと思っていたところ、広角レンズをマクロレンズとして使う方法をネットで見つけましたのでやってみました。

広角レンズを逆向きにカメラに取り付けると超接写ができるマクロレンズとして使えるというものです。光学的には「広い範囲の光を狭い撮像部に集める」のが広角レンズとすると、逆方向に光を通せば「狭い範囲の光を広い範囲に広げる」ということになるのでしょうか。

レンズ前面部のフィルターネジに取り付けるリバースアダプタという物が市販されており、アダプタとフィルター経が合わない場合は変換リングを使って取り付けることができます。広角レンズ,マクロ,リバースアダプタでweb検索すれば、詳細な解説が書かれたサイトを見ることが出来ます。

リバースアダプタと変換リング レンズに装着 カメラに装着

「狭い範囲の光を広い範囲に広げる」ということですので非常に暗く、ファインダで被写体をはっきり見るには相当の光量が必要となります。被写界深度を深くしたいためになるべく絞るようにするとさらに光量が必要となります。被写体との距離も非常にシビアで少しでも距離が違えばピントも合わなければ、被写体がどこにあるのか分からなくなってしまうほどです。とにかく慣れるしかないと言ったところでしょう。

撮影した画像ですが、通常のマクロレンズよりもさらに拡大された像を見ることができました。レンズの設計通りの使用方法でないためかシャープさにかけるのが気になります。

ムキタケのヒダ ナラタケのヒダ ナラタケのヒダ
ナラタケの傘縁部
条線が見える
ナラタケの傘表皮
このアングルだと深度が浅くなんだかよく分からない
ヌメリイグチの孔
突状組織は縁シスチジアか
ヌメリイグチの孔口
突状組織は縁シスチジアか

キノコの観察記録にこのような画像が必要なのか、実体顕微鏡でやるべきなのか、望遠系マクロレンズと比較してどうなのか考える余地はありそうです。


もどる

牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










無料カウンター