安比高原フォーレ

日本菌学会の菌類観察会「安比高原フォーレ」が開催されました。今回は実行委員として微力ながらもお手伝いさせていただき、充実した4日間を過ごすことが出来、参加者の皆様に感謝いたします。

初日の講演会では腹菌類の分類・進化についてのお話が印象的でした。従来、肉眼的特徴から腹菌類として扱われてきた菌は、複数の全く別の分類群の集まりであるとされ「傘と柄を持ったハラタケ型の菌が進化した物である」と分かってきたそうです。例えばホコリタケは最新の分類ではハラタケに近縁とされていますが、確かに表面や肉の質感、胞子の色など類似した特徴を持っていると感じられます。

講演会 懇親会 未確認

2日目の採集会、前森山山頂コースでは雪が舞う中のものとなりました。標高1,300mで決して高い山ではありませんが、緯度が高いため長野では2,000m以上の高山でしか見られないハイマツが自生していました。

大型菌は、私が写真を撮っている間に他の参加者の方があらかた採集してしまうので、自身で採集したものはクヌギタケのような小型菌ばかりです。最後まで私の採集品に名前が付くことはなかったようで小型菌の分類が遅れていることを実感しました。

驚いたのは雪が舞う寒さにも関わらずオオキノボリイグチが採集されたことです。テングノメシガイの仲間、ゴンゲンタケはなかなか珍しい菌ではないでしょうか。

来年は四国で行われるらしいですが、また参加したいと思っています。

クヌギタケ属 イヌセンボンに類似 同定会
オオキノボリイグチ ゴンゲンタケ


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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