写真家改め糞土師を名乗る伊沢正名さんの講演会が行われました。お題目は「きのこは地球を救う」ということで、これはきのこの会向けのカモフラージュであることは間違いないと思われましたが予想通りの内容となりました。

導入部ではきのこの写真を取り上げ「とにかく見方を変えることが大事である」ことを強調しつつも突然ウンコの話に切り替わるという展開でした。動物・植物・菌類の3者をもって自然界の循環を記した例は一般的ですが、そこへ明確に「ウンコの役割」を位置づけるなど「見方を変える」ことの神髄に触れた様な気がします。

名著「くう・ねる・のぐそ」を予め読んでの聴講でしたが、実際に伊沢さんの生の声でお話を聞くと、なんか「自分にも野糞をする義務がある」ように思えて仕方ない感じで、大変素晴らしい講演だったと思います。